総合溶射機器開発エンジニアリングメーカーコーケン・テクノ株式会社

THERMAL SPRAY CATEGORY

溶射装置

HVOF溶射システム

HVOFは、H(High)・ V(Velocity 流速)・O(Oxygen 酸素)・F(Fuel 燃料)の頭文字をとった用語で、高速流酸素・燃料式であることを意味しています。

HVOF高速溶射システム・HVOFガン

MJP-5000型

MJP−5000型 HVOF高速溶射システム

HVOF溶射システム

HVOF高速溶射システムは、秒速5,000フィート(1,500m/秒)、マッハ約4.5という猛スピードで噴射される燃料火炎で吹きつけられる粉末、きわめて高い密着力と、ほとんど0(ゼロ)に近い気孔の無い皮膜を作ります。HVOFシステムでは、WC系やCrC系(タングステンカーバイドやクロムカーバイド系)の溶射には特に優れたコーティング皮膜をつくります。

HVOFコーティング
タングステンカーバイド(WC/Co12)皮膜性能の一例
結合力(軟鋼) >70MPa
皮膜硬度 1,100~1,300HV(300)
皮膜酸化率 <3%
皮膜気孔率 <1%

システム構成

MJP−5000型 HVOF高速溶射システム

MJP−5000型 HVOF高速溶射システム
マスフローコントロール バージョン
マスフローコントロール バージョン
構成内容
1. MJP-5000型 HVOF溶射ガン
2. DF-2210-M型 PLC制御自動コントロールパネル
3. PF-SB-3355-A型 粉末送給機
4. HPR型 高圧・高流量仕様 酸素調節器
5. IHC型 機器接続ホース・ケーブル(接続金具付)
6. HVOF溶射ガンのスペアパーツ
オプション 付帯設備
  • HVOFガン冷却用チラー
  • 冷却能力:80kW以上

MJP-6000型 内径溶射用HVOFガン

MJP-6000型

MJP-6000型 内径溶射用HVOFガン

HVOF溶射システム

内径や入り込んだ内面にHVOF溶射ができるMJP-6000™を開発しました。
このガンはMJP-5000や他のHVOFシステムにも適用できます。

仕様
最小内径寸法 160mm
溶射角度 45°及び70°
ガン重量
(ホース及びガン取付金具は除く)
約4.7kg
溶射レート 最大 60gm/min
膜厚 最大 2.0mm
HVOF用・カーバイド系粉末を使用 粒径 +5 -30μm
皮膜特性 ※
硬度 Max. HV(300)1200
ポロシティ <0.9%
結合力 >70MPa
付着率 最高41%
溶射皮膜粗さ Ra2~4μm

※WC/Co10Cr4(+5 -30)で70°アンギュラ―ヘッドを使う場合。